クロマニョン人(くろまにょんじん、Cro-Magnon man)とは、南
フランスで発見された
人類化石に付けられた名称である。
1868年、クロマニョン (Cro-Magnon) 洞窟で、
鉄道工事に際して5体の人骨化石が出土し、
古生物学者ルイ= ラルテ(Louis Lartet) によって研究された。ヨーロッパにおける化石現生人類をひろくクロマニヨン人と言うこともある。また
ネアンデルタール人を
旧人と呼ぶのに対し、クロマニョン人に代表される現代型ホモ・サピエンスを
新人と呼ぶこともある。約20万年前に誕生した現生人類を称するための用語としては、学名の「ホモ・サピエンス・サピエンス」以外には、「新人」ぐらいしかないので、不正確ではあってもこれらの用語で代用されることも多い。
クロマニョン人は後期
旧石器時代に
ヨーロッパに分布した人類で、現代人と同じホモ=サピエンス(Homo sapiens)に属し、
白色人種に入ると考えられるが、現在は化石でのみ発見されるので、同時代の他地域の
上洞人・
港川人などと共に「化石現生人類」とも言う。精密な
石器・骨器などの
道具を製作し、優れた洞窟壁画や
彫刻を残した。また、死者を丁重に埋葬し、
呪術を行なった証拠もあるなど、きわめて進んだ文化を持っていたが、狩猟採取生活に依存し、
イヌ以外の家畜を持たず、
農耕も知らず、そのため野
ウマ・
ヤギュウ・
マンモス等の大動物が減少、絶滅すると共に彼らも滅亡したとする学者もいる。しかし主流派の学説ではクロマニョン人はそのまま現代人へと遺伝的に繋がっているとしている。