当初こそ国民からの高い人気を得たものの、チャウシェスクは家族とともに一般国民とはかけ離れた大宮殿に住む優雅な生活をしており、国内の
経済については、側近の者から良い報告しか受けておらず、本当の国内事情を把握していなかったと言われる。街頭へ視察へ出ても視察コースの店には一時的に普段は見かけない食品や製品が豊富に並べられていたとされるが、近年では反説も多い。
実際には対外債務の返済のための強引な輸出政策によって市民の食料や冬の暖房用の燃料にも事欠くようになる等、次第に国民生活は困窮の度を深くしていった。しかし、チャウシェスクは
ブカレスト市内に「
国民の館」と呼ばれる巨大な宮殿を建設し、またチャウシェスクの家族・親族30名以上が党や国家の要職を独占した。こうした一般の人々の生活を省みない政治姿勢に国民は失望し、人気や支持も落ちていった。