W-OAM wikipedia|無料辞書
W-OAM(ダブリュ・オーエーエム、ウィルコム・オーエーエム)は、
ウィルコムの
PHS通信を高度化した規格、
高度化PHSによる通信サービスの名称。
WILLCOM Optimized Adaptive Modulationの略。
◆概要
W-OAM(を含む)により通信しようとする場合には、W-OAM / typeGに対応した
端末を使用して、W-OAMに対応した
基地局と通信する必要がある。通信しようとする基地局側がW-OAMに対応していない等の場合には、自動的に従来(現行PHS)の変調方式(1x/32k
bps)により通信する。なお、ここで言う
1xとは、「
x : リンク数(束ねるマルチリンクの数)」に基づき、リンク数が1である事を示している。
W-OAM対応の基地局が設置された対応エリアは、大都市圏の高トラフィックエリアを中心に順次拡大していくとしている。
また、W-OAMによる通信においては、
無線伝送路の状態(
電波の状態)に応じて、良好な場合にはより高速な変調方式を、基地局との通信が不安定な場合(距離が離れている、障害物がある場合など)には低速だがよりエラーに強い変調方式を、自動的・動的に選択し変更する「
適応変調」方式が採用されている。
W-OAMの開始にあたって、トラフィックが高速・大容量化することによる
NTT(
東日本・
西日本)
接続料の増加対策のために、NTT交換局内にITX(Ip Transit eXchange)というトラフィックバイパス装置を設置し、これにW-OAMを含めた基地局を接続して半ば独自網のネットワークを構築している。これにより、W-OAMに
音声通話定額制も含め増大するトラフィックがNTTの交換機・通信設備を経由することがなくなり、接続料の抜本的削減が可能となっている。
◆通信方式
従来(現行)のPHSの変調方式は
π/4 shift QPSK(1x/32kbps)である。なお、π/4 shift QPSKとQPSKは厳密には異なるが、各方面では便宜上単にQPSKと記述される事も多い(本項目でも単にQPSKと記述する)。また同じく、W-OAMで採用された変調方式はD8PSKとπ/2 shift BPSKであり、8PSKとBPSKとでは厳密には異なるが、8PSK・BPSKと記述される事も多い(本項目でも単に8PSK・BPSKと記述する)。
◇ W-OAM
2006年2月23日の「W-OAM」サービス開始時は、従来のQPSKに加えて、より高速な
8PSK(1x/51kbps)、より低速だがエラーに強い
BPSK(1x/13kbps)が採用された。
現在W-OAMは、データ通信専用型端末のほか、
W-SIMや音声端末の一部にも採用されている。
◇ W-OAM typeG
2007年4月5日にサービス開始した「W-OAM typeG」においては、上記W-OAMのBPSK/QPSK/8PSK変調方式に加えて、さらに高速な
QAM変調方式が採用される。各変調方式でのレートは以下となる。
・16QAM(1x/約63kbps)
・32QAM(1x/約80kbps)
・64QAM(1x/約100kbps)
現在W-OAM typeGは、データ通信専用型端末に採用されている。
◆通信速度